クレーター状のにきび痕
クレーター状のにきび痕は、にきびを自分でつぶしてしまったときにできやすいパターンです。さらにここで自分でにきびをつぶすような刺激を与えると、にきびにたまった酸化物質が外に出ないで組織内に広がってしまい、ますます炎症を悪化させ真皮までへこんでしまいます。鏡をのぞいた時に赤くふくらんだにきびを発見、ついつい自分でつぶして芯のようなアブラを出し、何となくスッキリした気分になったことがある人もいると思います。
にきびが赤く炎症を起こしてしまったら、自分であれこれケアするよりも、皮膚科を受診して治療を行なうのが安全で効果的です。顔の目立つ部分にできたにきびと同じくらい、もしかしたらそれ以上にに深刻な悩みとなりうるにきび痕。つまり赤にきびは、できただけでクレーター状のにきび痕を作ってしまう可能性があるということなのです。
にきびの状態であれば治療法も選べますが、へこんだにきび痕になってしまうと完全に平らに戻すのは大変難しいのです。赤にきびができると、にきびの炎症のせいで周囲の組織が破壊され、溶かされて、皮膚がくり抜いたように陥没ができます。しかしこれが後々深刻なにきび痕を残す原因になってしまうのです。
にきびができた段階で処置をせず放っておいたか、間違ったセルフケアを続けてしまった場合にできることが多いようです。にきび痕には皮膚表面がぼこぼことしたオレンジのような肌や、茶色く色素沈着してしまった肌、またクレーター状に陥没してしまった肌などがあります。
にきび痕
にきび痕は赤ちゃんの肌のようにすべすべに治すことは不可能ですが、お金と時間をかけて徐々になめらかにする方法もあります。大切な肌を託すわけですから、信頼のおけるドクターにお願いしたいものですね。こうした皮膚科での治療も、厳しい目で施術者を選ぶ必要があります。にきびが悪化し炎症を起こしたあと、破裂して膿が出て、上手くいけばきれいになおりますが、下手をするとにきび痕となって残ってしまいます。
みかんの皮のようにデコボコした肌、月面のクレーターのような大きなくぼみができてしまった肌、こんなにきび痕に悩まされている人も多いのではないでしょうか。人間の皮膚は、傷ができても数日で治ってしまうように自分で治す力を持っています。美容皮膚科での治療には、ダイアモンド粒子を肌に吹き付けて研磨しデコボコをなくすダイアモンドピーリングや、毛穴にコラーゲンなどを注入して見た目に肌を平らにする方法、レーザーでコラーゲンを再生させる方法などがあります。
ピーリングは、続けることで肌のデコボコがサイズダウンしてきますが、肌への刺激が強く危険が伴うので、必ずプロに施術してもらってください。毛穴にも同じことが起きていて、にきびが破裂して毛穴が傷つくと、治癒性のコラーゲンが集まってきて開いた毛穴がそのまま固まってしまったのがにきび痕となります。小さなにきび痕は単なる毛穴の開きのようにも見えますが、実はまったく違うものです。
そのとき固い治癒性のコラーゲンがたくさん作られて、傷を治してくれます。毛穴の開きならキュッと治すことができますが、にきび痕はそういうわけにはいきません。