アロエ編
アロエは、にきびなどの患部に塗ると、細菌の毒素を中和したり退治してくれます。アロエは「医者いらず」とも呼ばれ、民間薬としてはもっともよく知られているのではないでしょうか。アロエをすりおろしたものを水で2〜3倍に薄めた液でマッサージすると、肌荒れにも効きます。患部が乾かして、アロエの汁を絞りながら何度も繰り返し塗ります。
アロエを外用に使う場合はおもに生葉を利用します。これはアロエに含まれるアロエチンという成分の強い抗菌作用によるもので、細菌の感染予防に役立ちます。外用薬としては、やけどや切り傷、水虫、にきびなどに効果があります。内服の効果としては、便秘、胃・十二指腸潰瘍に効果があります。
内服薬としても外用薬としても薬効が多く、さまざまな病気やけがの治療に用いられています。にきびや水虫に使う場合は、熱湯消毒したアロエの葉の皮をむいて、患部に汁をこすりつけます。生のアロエで腹痛を起こしてしまう人は、乾燥させたり加熱させて使うとよいでしょう。またアロエに含まれているアロエチンという成分は、がん細胞の活動性を抑える働きがあることもわかっています。
しかしアロエが万能薬で効き目も大きいとは言え、特に敏感肌の人は肌への刺激も気になることと思います。様子を見ながら少しずつ試してみてください。アロエの有効成分は熱にも強いので、煎じたり、乾燥させてもかなりの効果を得られます。その際気をつけたいのが、アロエを水洗いしてから必ず熱湯をくぐらせて殺菌してから使うことです。
ドクダミ編
ドクダミとユキノシタは、摘みたての新鮮なものを用意し、ていねいに水洗いするか熱湯をさっとかけて殺菌してから、別々にすりおろして絞り汁をとります。そのにおいのもとになっているデカノイドアルデヒドという成分が、薬効成分の一つとなっています。にきびが化膿してしまったときには、ドクダミとユキノシタの絞り汁が効果的な薬となります。ドクダミだけでも効果は得られますが、どちらにしても新鮮なものの方が抗菌力が強いので、できるだけ新しいもので作ってください。
しかしドクダミの成分は、乾燥させてしまうとにおいが弱まるのと同時に効力も弱まってしまうので、にきびやおできの治療には生のまま使う方が適しています。ドクダミは北海道以外の日本全国に自生しており、刈り取って乾燥させて家庭で健康茶として飲用している人も多いことと思います。
煎じ汁は、乾燥させたドクダミ15gを水600mlで沸かし、水が半分になるまで煎じます。また普段からにきびができやすい人は、ドクダミの煎じ汁をお茶代わりに飲むとにきびができにくい体質になります。ドクダミは6月から8月の花が咲くころに刈り取って、水洗いしてから日干しで乾燥させてください。
ドクダミとユキノシタの絞り汁を同量ずつ混ぜ合わせたものを、ガーゼにしみ込ませてにきびの化膿した部分を湿布します。ドクダミはハート型のかわいらしい葉の形をしていますが、それとはうらはらにかなり強烈なにおいを発します。