大人にきび
思春期を過ぎ、大人になってからできるにきびは顔だけでなく、デコルテや背中にも出てくることがあります。この大人にきびをケアするには、毎日の生活習慣を見直したり、体調を整えることが大切になります。
現在では、三十代、四十代の人がこのような大人にきびに悩まされ、皮膚科を受診するケースが増えてきているそうです。毛穴で起きている炎症を抑えるだけでなく、原因を探って見直さなければ根本的なにきびの治療にはならないのです。
これら大人にきびも毛穴がふさがって中に皮脂がたまってしまうことで起こることに変わりはないのですが、単純に皮脂の分泌量が増えたから、では片付けられない原因があることが多いのです。青春のシンボルと呼ばれるにきび、思春期のにきびは、皮脂の分泌が活発になることによって起こり、多くは顔にあらわれます。
大人にきびをつくらない、進行させないためには、洗顔、保湿などの毛穴をつまらせないためのケアや、薬によって炎症を抑える治療を行なうことに加え、ホルモンのバランスを崩さないように整える必要があります。これらの要因が複雑に絡み合ってにきびができ、アクネ菌が繁殖することで炎症を起こしてしまいます。
大人にきびの原因には、次のような要因が考えられます。
●ストレス
●睡眠不足
●食生活の乱れ
●生活リズムの乱れ
●疲労
●肌に合わない化粧品
●日々のメイク
●間違ったスキンケア
●タバコ
●慢性的に皮膚へ刺激を与えている
●紫外線による刺激
白にきびと黒にきび
実際ににきびで悩んでいる人は、炎症を起こしているにきびが発症しているケースがほとんどです。きちんとしたスキンケアにこころがけ、にきびの悪化を未然に防ぎましょう。コメドとは、角栓が毛穴に詰まって皮脂の出口がふさがれてしまったものを言い、小さくぶつぶつして見えます。黒にきびは鼻の頭や頬に目立ってできることが多いです。
毛穴の周辺で角質層が厚くなり(角化)、毛穴に角質が詰まってしまい、これが皮脂と混ざって脂のかたまりのような栓になってしまいます。にきびと聞くと、皮膚の上に赤くふくれ上がった湿疹を思い浮かべる人が多いでしょう。「黒にきび」ですが、これは皮脂が空気に触れて酸化し、ほこりや汚れなどを吸着して毛穴の表面が黒く見えるものです。
にきびは、そのまま自然に治ってしまう場合もありますが、アクネ菌が毛穴にたまった皮脂を栄養にして繁殖してにきびを悪化させることもあるため、侮ってはいけません。また軽いものから重いものまであります。まず「白にきび」ですが、これは毛穴にコメドができて、たまった皮脂が透けて見える状態を言います。
白にきびも黒にきびも、まだこの段階では炎症を起こしていないので、早めにケアすることで炎症を伴う赤にきびへの進行を防ぐことができます。しかし、にきびにはいくつかの種類があり、症状も多彩です。にきび痕を残さないためにも、白にきびや黒にきびであっても注意は必要です